DSP版 Windows Navi+

  • ニュース
  • キャンペーン
  • イベント
  • リンク

トップページコラム | Windows 8.1でお古のパソコンが大容量サーバーに早変わり!

Column | Windows (DSP版)について、使い方から、役立ちそうなフリーソフトの紹介、ちょっとギークなネタなど、パソコンビギナーからマニアの方まで楽しんでもらえるような情報をお届けします。

Windows 8.1でお古のパソコンが
大容量サーバーに早変わり!

Windows XP世代のPCでも快適に動くWindows 8.1

 押し入れに入れたまま、すっかり忘れられているPCはありませんか? 廃棄しようと思っているものの処分費用や手間がかかるのがおっくうで保管したままになっているデスクトップやノートなど、たくさんのPCが埋もれているケースも珍しくないのではないでしょうか。今回のテーマは、そんな眠っているPCの有効活用です。
 有効活用と言っても、Windows XPがインストールされていたようなPCでは、今さら使い物にならないのでは? と思われる方もいるかと思いますが、そんなPCの方がむしろ好都合。うまくパーツを集められれば、ちょっとの投資で十分使えるPCに仕上げることが可能です。ただし、そのまま使うのでは面白くありません。せっかくなので、今回はディスクを大量に増設してファイルサーバーとして活用してみましょう。
 OSには最新のWindows 8.1を使いますが、メモリとSSDあたりを補強すれば、思った以上に快適に動作させることが可能です。Windows 8.1のシステム要件をあらためて見てみると、その敷居が思った以上に低いことに驚くことでしょう。

・Windows 8.1のシステム要件
  1. CPU: PAE、NX、SSE2をサポートする 1GHz以上のプロセッサ
  2. メモリ:1GB(32 ビット)または2GB(64ビット)
  3. HDDの空き領域:16GB(32ビット)または20GB(64 ビット)
  4. グラフィックス カード:DirectX 9対応デバイス(WDDMドライバー)

 これなら、Core 2 Duo世代のCPUを搭載したPCでも、十分に対応できるはずです。

メモリとSSDでパワーアップ

 まずは今回のターゲットPCを紹介します。我が家の押し入れに眠っていたThinkPad Z61t、旅行鞄に入れっぱなしのまま、すっかり忘れられて数年放置されていたPCです。

長い眠りから目覚めたWindows XP搭載のThinkPad Z61t
・スペック
  1. CPU:Core Duo T2300 1.66GHz
  2. RAM:512MB(DDR2 PC2-5300)
  3. HDD:100GB
  4. CHIPSET:Intel 945GM Express(ビデオ内蔵)
  5. LAN:1000BASE-T/IEEE802.11a/b/g

 マイナーですが、14インチ WXGA+(1440×900)のディスプレイや光学ドライブも搭載した当時(2006年)としては高性能なPCでした。2.23kgもあり、ずっしりと重いのですが、7~8年前まで、これを持ち歩いていたのですから驚きです……。感傷に浸るのはさておき、電源を入れてみると無事に起動しましたが、どうやらバッテリーが寿命のようです。
 今回は、最終的にファイルサーバーとして使うので、バッテリーは取り外してしまってもかまわないのですが、探してみると、まだ純正品、互換品ともに3000~6000円ほどで手に入ることがわかりました。もはやハードウェアの保証を気にする必要もないので、ここは互換品を購入してみました。

互換品のバッテリーを利用
 続いては、メモリを増設します。Windows XPでは512MBでも動作しましたが、Windows 8.1をインストールするとなると1GB以上必要です。この世代のメモリは、まだ需要があるようで、新品を市場で入手することができます。価格を調べてみたところ、Amazon.co.jpで、2GBの新品が3000円前後といったところのようです。中古でもかまわなければ、さらに安く、2000円以下で購入できる場合もありそうです。
 これだけでもWindows 8.1を動作させるには十分ですが、せっかくなので内蔵HDDをSSDに換装しておきましょう。起動や動作が圧倒的に速くなるうえ、発熱も押さえられるので、予算に余裕があればオススメです。今回はファイルサーバーとして使うため必要十分な容量の64GBの製品を選びました。64GB前後の製品なら5000円前後で購入できるので、新品を入手しておきましょう。
今回利用したThinkPad Z61tは、メモリこそパームレストを取り外して装着する必要がありましたが、SSDに関しては、側面のネジを開けて入れ替えるだけと非常に簡単に済みました。

SSDは側面から簡単に装着可能

32bit版のWindows 8.1をインストール

 ハードウェアの準備ができたら、Windows 8.1をインストールしますが、ここで注意しなければならないのは、CPUの64bit対応の確認です。今回利用したThinkPad Z61tに搭載されているCore Duo T2300は32bitアーキテクチャのCPUとなるため、64bit版のWinodws 8.1はインストールできません。DSP版のWindows 8.1を利用する場合は、32bit版を購入しておきましょう。
 インストールを開始してみて改めて驚いたのは、ドライバーが一切必要ないことです。Windows 8.1には、多くのデバイス向けのドライバーがOSに標準搭載されているため、チップセットからグラフィック、ネットワークはもちろんのこと、WXGA+のディスプレイまで、すべて自動的にドライバーがインストールされます。どうやらディスプレイ関連など、一部のドライバーは、Windows Update経由のようですが、ネットワークにつないでおけば、自動的にインストールされるので、ユーザーは一切、ドライバーの心配をする必要はありません。

32bit版のWindows 8.1をインストール、ドライバーは自動的にインストールされる

記憶域プールを使ってファイルサーバーに

 さて、このままでも十分に実用に耐えうるPCになりましたが、ここからさらに外付けHDDとWindows 8.1の記憶域プールの機能を利用してファイルサーバーとして使えるようにします。
 記憶域プールとは、サーバー系のOSで採用されてきたストレージの新しい管理方法です。SATAやUSBなどの接続方式や容量が異なる複数のドライブをまとめて、仮想的な1つのストレージとして管理することができます。
 もちろん、ファイルの保護機能も搭載されおり、双方向ミラーで1つのファイルを2台のストレージに、3方向ミラーで1つのファイルを3台のストレージに保管することで、ドライブの故障に対応できるようになっています。
 RAIDとの違いは、構成が比較的自由に変更できる点です。後からドライブを追加したり、容量を増やすことが簡単にできます。また、構成情報をドライブ側に保管しており、ドライブを取り外して、他のPCにつないでも記憶域として即座に認識します。ハードウェアRAIDのようなパフォーマンス向上は見込めませんが、より簡単かつ安全に、柔軟な運用ができるのが特徴です。
 記憶域プールでは、前述したように、異なる接続方式のドライブを組み合わせることもできますが、今回は、5台のHDDを収納できるCenturyの外付けHDDケースを利用してストレージを接続することにしました。ThinkPad Z61tには、残念ながらUSB 3.0が搭載されていないためUSB2.0での接続となります。

5台のHDDを格納できる外付けケースを利用
 記憶域プールの設定は、ウィザード形式で簡単にできるので、はじめて使う場合でもさほど難しくはありません。後から容量やドライブは変更できるので、とりあえず標準設定で構成し、後から設定を変えればいいでしょう。記憶域プールの作成方法はこちらも参考にしてください。

記憶域プールの作成
PCに装着したドライブから記憶域として構成するものを選択
 今回は2TB×2台に、自宅に余っていた1.5TB×3台のHDDを接続し、これらを3.75TBの双方向ミラー(総容量7.72TBの半分)で構成しました。このように、中途半端な容量のHDDが混在していてもミラーボリュームを構築できるのは記憶域プールの魅力です。

容量や回復性を設定
基本的には標準設定のままでOK
 作成した記憶域は、OSからは1つのドライブとして認識されます。ここに「Public」などのフォルダーを作成し、共有設定しておけば設定は完了です。
 ネットワーク上の他のPCから、エクスプローラーの「ネットワーク」を選択すると、ThinkPad Z61tのコンピューター名が表示されるので、ダブルクリックしてアクセスします。認証が求められるので、ThinkPad Z61tにサインインしているアカウントとパスワードを入力すれば、共有したフォルダーにアクセスできます。
 このように、古いPCにメモリとSSDを増設するだけでもWindows 8.1で現役に復活させることができますが、さらに外付けHDD追加して、ノートパソコンならではの低消費電力なファイルサーバーとして日常的に使うこともできます。眠っているPCがある場合は、ぜひ活用してみましょう。

▲ Page Top